黒文堂鍼灸院 初診の流れ


鍼灸を初めて受けられる際に、どのような事をするのか不安になる方もいらっしゃるかと思います。
こちらでは初診時に来院されて1回目の施術が終わるまでの流れをご紹介します。





まず始めに、当院でご用意する予診票に、
■現在の症状
■過去にかかった病気やけが
などについて記入して頂きます。(およそ70項目)






当院が特に力をいれているのが問診です。
記入していただいた予診票を参考にしながら、1時間以上をかけて詳しいお話を伺います。

具体的には、
■現在悩んでいる症状の詳しい特徴や状況
■日常生活の習慣、仕事、ストレス、悩みなど
■食事・飲み物・嗜好品など飲食の状況
■大・小便の状態・発汗・痰(たん)などの排出物の状況
■目・歯・耳・手足の寒暖・爪・毛髪の状態
■睡眠の質や状態
などを伺います。

これらは体質や症状の原因を明らかにするための大切なことですので、
丁寧にお伺いいたします。





問診で、現在のお悩みや症状、生活習慣などをお聞きした後、
さらに詳しくお体の状態を知るために、
■舌診(舌の状態を診る)
■脉診(色々な脉の種類を探る)
■腹診や手・足・背中のツボの状態
など、体に現れている反応をつぶさに診察します。


上記の診察によって得られた情報を東洋医学的に分析し、
症状の原因を明らかにした上で1~4ヶ所までツボを絞り込み、施術します。(ツボを絞り込むことが効果的な施術に繋がります)




施術が終わりましたら、施術内容、施術期間や施術頻度など
今後の施術方針についてご説明いたします。
また、普段の生活で注意すべきことや日頃の体調管理など,
一人ひとりに合わせた養生指導をさせていただきます。



当院の鍼灸治療(治療に至るまでの大筋の流れ)


当院の鍼灸治療の理念は、純粋に東洋医学の学術で病の原因を追究し、根本から病気を癒すことを目的とすることです。 そのための当院の診断と治療を説明いたします。


診療の流れ
診法
(診断法)
病体を多面的に観察し情報を収集します
東洋医学での四大診法(望診・聞診・問診・切診)を用いて行います
   ※四大診法の詳しい説明はこちらをご覧ください ⇒ 四大診法とは?
 
弁証 診法で得た情報の整理分析を行います
八綱・気血・正邪・六経・衛気営血・臓腑経絡・三焦 といった多くの手法を用い分析します
 
病因病理  症状が現れる前からの原因にさかのぼって本質としての病像を描き、病気になるまでの過程(ストーリー)を明確にします
 
証決定 現段階での病気の本質を確定します
 
治療 決定した証をふまえて治療方針を考察し、使用する穴処(ツボ)、鍼の太さ・長短・刺し入れの角度・深さ、お灸のもぐさの大小・すえる壮数を決めて治療を開始します

四大診法とは

東洋医学の、望・聞・問・切という四つの方法を用いて病体を多面的に観察する診断方法です


① 望診

気色診・・・「霊枢」五色篇の診法、臓腑の変調と邪気の動向を察知
爪甲診・・・爪甲の色沢から気血の状態を観察する
舌診 ・・・舌の変化を観察し、疾病の所在とその状態を判断する


② 聞診

患者の発声の音色と力の度合い、高低、清濁など、また患部の臭いを見る


③問診

病状、生活スタイル、環境などを伺う事です。
  ※詳細についてはこちらのページをご覧ください ⇒ カウンセリングの大切さ


④切診(触診)

脉診 ・・・木堯骨動脉の脉動を見て判断する診法。全身の陰陽・気血の状態を見る重要な診法。
腹診 ・・・腹部を全身の縮図として観察し、身体各部の状況と臓腑の状態・邪気の動きを察知する
原穴診・・・原穴は経絡の重要穴で経絡を中心とする変調を診ます
背候診・・・背部の兪穴を触診で詳しく診ます。臓腑経絡のバランスを察知する 。
      特に内臓の状態を中心に察知する。