自律神経障害(冷え症など)の症例を紹介しています。
自律神経障害(冷え症など)
全身の冷え性の症例 |
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【患者さん】 65歳 主婦 【主訢】 冷え性(両肩~両前腕・腰~下肢 特に足首ふくらはぎ) 【症状の経過】 ・小学生の頃より膝から下がよく冷えた。 ・35歳の時に職場(鋳物工場で事務仕事)で1年中クーラーが入りだしてから常に全身の 冷えで苦しむ。 (特に腰と足がひどく氷をはった様) 60歳で退職してからも症状は続いている。 ・夏でも腰にはカイロをはり、くつしたも3枚がさねではいている。 他に左膝痛(冷えると悪化)・自立神経失調症・食欲不振等あり。 【診断】 問診・脈診・舌診・背候診・腹診・原穴診からの情報を中医理論で分析した結果 ・脾腎の陽虚 ・衛気虚による表寒虚証と診断 【治法】 益気補陽・温陽散寒解表 【施術】 ・腎兪・脾兪・肺兪・足三里より毎回2~3穴を選穴し7~9壮の施灸 ・脈が浮くのを確認後、申脈・後谿に2番鍼にて置鍼(虚側) 【施術経過】 ・初回より治療直後に全身がポカポカとあたたまり、本人喜ぶ。 その後、週2~3回のペースで半年治療を続けた時点でくつしたを3枚重ねないと足が冷えて眠れなかったのが素足で眠れるようになる。カイロも必要なくなり、1年でほぼ全身の冷え性は消失。食欲も出て、膝痛もほとんど消失する。 |